平板測量

平板測量は、平板、三脚、アリダード、求心器、巻尺及びポール等の比較的安価で簡単な構造の測量用具を用いて測量できるメリットがあり、直接、地形や地物の形状を平板の図紙上に図化することができます。このため、大縮尺の地図や一筆地の平面図作成等に広く使われてきましたが、アリダードを使って目視で方向を定めて距離を測定するために精度が低く、より高精度の地図作成には限界がありました。

コンピュータやトータルステーション(TS)が普及し、取得されるデジタルデータによって高精度の図形編集ができるようになった現在では、測量精度の問題から、ほとんど使われなくなっており、代わりにトータルステーション等を用いて、電子的に地図作成を行う電子平板が使われるようになりました。

平成20年の公共測量作業規程準則の改正では、地形測量から「平板を用いる方法による細部測量」は削除され、「TS等による細部測量」や「ネットワーク型RTK-GPS法を用いる細部測量」等に改正されています。

(2015年11月18日 初稿)

English

Plane table surveying

定義

三脚上に平板を水平に備え付け、平板に貼った図紙上に、アリダードで視準した方向や測定した距離等を直接記録して作図する地形測量の一手法です。縮尺の大きな地図や平面図を作成するときに行なわれます。