応用スキーマ

コンビニエンスストアを見た時に、「駅の中にコンビニエンスストアがある」、「コンビニエンスストアは商業施設である」というように一つの現象に対して様々な捉え方ができます。応用スキーマは、その中から関心がある対象(論議領域)を地物地物の関係として抽出し、図及び文書で説明します。

例えば、コンビニエンスストアを出店する場所を探しているとしましょう。コンビニエンスストアの位置を決めるには、競合する商業施設であるショッピングセンター、スーパーマーケットの位置が必要です。この場合、ショッピングセンター、スーパーマーケットには属性として「位置」が必要になります。また、コンビニエンスストアには、競合となりうるショッピングセンターやスーパーマーケットとの距離から自身の位置を求める操作が必要になります。応用スキーマには、コンビニエンスストア、ショッピングセンター、スーパーマーケットという地物や、それらが商業施設であること、コンビニエンスストアと他の商業施設とが競合するという関連、またそれぞれの地物が持つべき属性や操作を記述します。

応用スキーマの図は統一モデリング言語(UML: Unified Modeling Language)のクラス図により記述し、図に記述しきれない地物の定義などは、応用スキーマ文書に記述します。データ仕様を視覚的に表現することによって、応用システムの設計者の論理的な思考を助け、作成者や利用者にデータの内容、構造を正確に伝えることができます。

参考文献
公益財団法人 日本測量調査技術協会 (2009):JIS X7109 地理情報―応用スキーマのための規則,日本規格協会

(2016年11月2日 初稿)

English

Application Schema

定義

応用システムで使用する地理空間データの内容、構造及び操作のUMLクラス図と文書による記述です。応用スキーマの作成規則は、JIS X 7109によって定められています。応用スキーマの作成により、データ設計者・作成者・利用者の間でデータ仕様を正確に伝達でき、地理空間データの相互利用を促進できます。