地理情報標準

地理空間データの標準化に関するさまざまな取り組みが1980年代から欧米や日本ではじまる中で、国際標準化機構(ISO)は1994年から専門委員会を立ち上げ、国際標準の審議を開始しました。地理情報標準(Geographic Information Standards)は、地理情報分野全般を対象とした標準化を目的としており、これらの地理空間データの標準化に関する審議を踏まえて生まれたものです。また、ISO規格が制定されると、原則としてそれらを踏まえた日本工業規格(JIS)が制定されます。したがって、地理情報標準についても、その多くはJISが制定されています。

一般に標準は、ネジなどの工業製品を構成する部品や、食品の成分表示、家庭用電源のプラグやコンセントの形状を定めたものなど、私たちの生活のさまざまな場面で利用されており、必要不可欠なものといえます。これらの標準と同様に、地理空間情報の共用をはかり、共通に利用できる形式や状態にするために地理情報標準を定めることで、地理空間情報をより多くのGISで利用できるようになり、地理空間情報の活用や共有化の促進につながるとともに、異なる地理情報を複合的に分析することが可能となり、新たな知見や情報を引き出すことに寄与します。たとえば、複数の異なるGISで利用されるデータがある場合に、従来は、相互利用を実現するためには、それぞれ異なるGIS向けに変換作業が必要であったものが、地理情報標準のルールに従った変換作業だけで可能となります。

これらの地理情報標準に基づき、現在日本国内では、実利用に必要な必要最小限の項目を抽出して体系化し、利用しやすいよう内容を絞ってコンパクトにした実用版の地理情報標準プロファイル(Japan Profile for Geographic Information Standards)の利用が、国土交通省国土地理院により推奨されています。

(2014年12月27日 初稿)

English

Geographic Information Standards

定義

地理情報標準は、地球上に存在するものやさまざまな現象を扱うために共通的に必要となるさまざまなルールの集まりです。このルールにより、地理空間情報をより多くのGISで利用できるようになります。