地図投影法とは、3次元立体である地表面に対して何らかの投影をすることにより2次元平面の地図に表現する方法です。投影する際、多くの投影法は地球を球体としていますが、大縮尺の地図においては回転楕円体としている図法もあります。
3次元立体を2次元平面に投影する際、2次元上では距離、面積、角度、方位に歪みが生じます。これらの歪みを補正するために多くの投影方法が提案されていますが、同一平面上においてすべての歪みを補正することはできません。
地図投影法はいろいろな観点から分類することができます。以下に代表的な分類を示します。
・投影面による分類:投影面の形状による分類
投射図法(方位図法)、円筒図法、円錐図法
・正性質による分類:正確に表すことのできる性質による分類
正角図法、正距図法、正積図法、方位図法
・画法による分類
投射図法、非投射図法、擬図法
・投影面の軸による分類:投影面の法線/円錐軸/円筒軸と地軸との位置関係による分類
正軸法、横軸法、斜軸法
参考文献
・測量士補試験 重要事項 地図編集「地図の投影」(Ver1.4)
・世界地図 Atlas Study: 投影法カタログ
(2015年11月18日 初稿)