方位図法は、以下の2種類の図法を指す場合があります。
① 投影面により分類された図法の1つ
地球上の1点でこれに接する平面を設定し、地球上の各点をなんらかの方法でその平面上に投影し、地図を作成する図法。投射図法と呼ばれることもあります。
② 正性質により分類された図法の1つ
図上の1点からほかの点に対する方位角が正しく表現される図法
ここでは2)正性質により分類された図法について説明します。
方位図法は地図上の1点からの方位角を正確に表現できることが特徴です。この投影法のデメリットとしては、方位が正確に表現される点から離れるにつれて面積や距離、方向角の歪みが大きくなることがあげられます。
本投影法は正距図法と同様に、正方位と正積、正方位と正角、正方位と正距などを同一平面状に表現することができます。その一例である非投射図法の正距方位図法は中心からの方位、距離が正しく投影された図であり、最短経路を調べる際の航空図として使用されています。
(2015年11月18日 初稿)