太陽光発電力予測マップは、太陽光発電システムや太陽熱利用システムの「適合度(ポテンシャル)」を地図上の建物へ表示します。
シミュレーションにおいて、まず初めに、建物の外周ポリゴンと航空写真や航空レーザ測量から生成したDSM(Digital Surface Model)を使って屋根形状の起伏を抽出し、日本によくある代表的な屋根形状のテンプレートを組み合わせることによって建物の3次元モデルを再現します。
次に、作成した3次元モデルを用いて屋根に対する日射量を算出します。算出した日射量を元に、太陽光発電システムおよび太陽熱利用システムの設置に適した建物かどうかを判断します。
更に、日射量と共に、年間予測発電量、年間予測集熱量、年間予測CO2削減量などの値をシミュレーションし、太陽光利用による効果予測結果として建物の属性へ付与します。
太陽光発電力予測マップでは、上記のシミュレーションによって得られた太陽光発電システムや太陽熱利用システムに適しているかどうかに応じて、地図上の建物を色分け表示(「適」=赤、「条件付き適」=黄など)をおこなえば、視覚的にも確認しやすい地図表示が可能となります。
太陽光発電力予測マップをWEB公開することにより、自宅の建物などが太陽光発電システムや太陽熱利用システムに適しているかが一目でわかり、太陽光発電システムや太陽熱利用システムの導入への関心を高められます。
(2015年12月02日 初稿)