太陽光発電システム

太陽光発電システムでは、太陽の光エネルギーを受けて太陽電池パネルが発電した直流電力を、パワーコンディショナにより電力会社と同じ交流電力に変換し、電力系統に供給します。

太陽光パネル単体の発電電力は数百Wであることから、ある一定の枚数を直列に接続(ストリング)し接続箱、集電箱を介してパワーコンディショナに入力されます。
太陽電池パネルから発生する電力は日射量によって常に変化します。特に、雲がある時には太陽光が、直接太陽電池パネルに当たるか、雲に散乱した光が当たるかで発電電力が大きく変動します。
このため、パワーコンディショナでは発電電力の出力を最大化するとともに、太陽電池パネルで発生された直流電力を交流電力に変換します。
このとき、発電電力規模が50kW以上の場合には、電圧を上げる(昇圧)必要があるため、昇圧変圧器にて低圧から高圧に変圧します。
変圧器により系統電圧と同じ電圧に変換された電力は、受変電設備を介して電力系統に接続されます。受変電設備には電力系統や太陽光発電設備内に事故や異常が発生した場合に安全に系統から切り離す保護装置や遮断器等が組み込まれています。また、これら多くの機器の稼働状況や発電電力の確認をするための監視装置も併設されます。

平成24年度から開始された固定価格買取制度により、数多くの太陽光発電施設が普及してきました。太陽光発電システムは、社会にとってのインフラであり、設置だけでなくその安定的な運用が必要です。今後は、「発電し続ける」ための維持管理が、より重要になってきます。

(2015年02月09日 初稿)

English

Solar Power Generation System

定義

太陽光発電システムとは、太陽電池パネルで発電した直流の電力をパワーコンディショナで交流電力に変換し、電力系統に送電するものをいいます。