主な都市計画業務として、都市計画の立案・決定等や、法規制に関する住民等からの問合せ対応、おおむね5年毎に実施する都市計画基礎調査等があげられます。これらの業務の効率化・高度化や住民等に対する行政サービスの向上をはかるためのシステムが、都市計画情報システムです。
都市計画情報システムは、都市計画基礎調査等の各種調査データを分析するための検索、集計、解析機能が備わっています。また、都市計画決定の手続きに必要な図書を作成するため、作図機能のほかトレースやオフセット等の機能や決定図書の所定のレイアウトで印刷する機能などがあります。
来庁した住民等への窓口対応用としては、住所や地番等で検索し、その地点の用途地域や都市計画道路、地区計画等の都市計画情報一覧を案内する窓口閲覧システムがあります。窓口閲覧システムは、タッチパネルを用い、来庁者が簡単な操作で使用できるよう工夫されています。また、開庁時間に関係なく都市計画情報が閲覧できるよう、インターネット公開する自治体も増えています。
参考文献
・国土交通省 都市・地域整備局 都市計画課(平成17年3月):都市計画GIS導入ガイドライン
(2015年11月18日 初稿)