都市計画道路

都市計画道路は、「都市計画法 第11条の1」に定める都市施設の内の1つです。
都市計画道路の決定主体は都道府県(一般国道、都道府県道、自動車専用道路)または市町村(市町村道、その他)です。

都市計画道路の役割として、以下の機能を持っています。
・都市における円滑な移動を確保するための交通機能
都市環境都市防災の面で良好な都市空間を形成し、供給処理施設等の収容空間を保存するための空間機能
・都市構造を形成し、街区を構成するための市街地形成機能
道路の都市計画を定めるにあたっては、「都市計画道路運用指針」より、主として交通機能に着目して以下の道路種別が設定されています。これらの道路を適切に組み合せて、道路の機能が十分発揮できるようにする必要があります。
①自動車専用道路 ②幹線街路 ③区画街路 ④特殊街路

都市計画道路の構造として、車線の数・嵩上げ式掘割式及び地表式の別、幅員等が、「都市計画道路運用指針」より定められています。
  都市計画道路の事業を推進するにあたり、都市計画事業の認可が必要です。
都市計画事業の認可を申請するにあたり、以下の事項を記載した申請書の提出が必要です。
①施行者の名称 ②都市計画事業の種類 
③事業計画 ④その他国土交通省令で定める事項
申請書には、以下の書類添付が必要です。
①事業地を表示する図面
②設計の概要を表示する図書
③資金計画書
④事業の施行に関して行政機関の免許、許可、認可等の処分を必要とする場合においては、これらの処分があつたことを証明する書類又は当該行政機関の意見書
⑤その他国土交通省令で定める図書

都市計画法の第53条」により、都市計画道路の予定区域内において建築物の建築をしようとする者は、都道府県知事等の許可が必要です。
 都道府県知事より許可される建築物は、以下の要件を満足すべきです。
 ・容易に移転し、また除却することができる。
 ・階数は2以下、かつ地階を有しないこと。
 ・主要構造部が、木造、鉄骨造、コンクリートブロック造その他これらに類する構造。

[参考文献]
・「都市施設計画」国土交通省 都市局 都市計画課 R7.3更新 2025.6.6閲覧
https://www.mlit.go.jp/toshi/city_plan/toshi_city_plan_tk_000043.html

(2025年 6月16日 初稿)

English

city planning road

定義

都市計画道路とは、都市生活者の移動の利便性を向上させ、まちづくりを計画的に進めるため、「都市計画法」により位置及び幅が決定され、都市の骨格を定める道路です。