電波センサ

赤外線より波長が長い電磁波を電波と呼びます。電波は通信などに広く利用されています。例えば、ラジオ・テレビ、スマートフォン、無線、衛星通信、レーダなど、宇宙空間から日常空間まで多くの場面で電波を発射し、受信しています。このとき、目的に応じて特定の電波を取得する装置が電波センサです。なお、電波の分類と利用については下図を参照してください。

スマートフォンは様々な通信によって多種多様のサービスを実現していますが、これは電波センサ利用の代表例です。
また、電波センサを利用した技術のひとつが動体検知です。これは照射したマイクロ波の反射を計測して、動く物体を検知するもので、照明の自動点灯や不法侵入者の検出に用いられています。

カーナビはGPS衛星をはじめとするGNSS※衛星から、衛星の位置情報等を知らせる電波を受信し、これを利用して車両位置を特定しています。また、ナビゲーションの前提となる測量や地図作成のような専門的な仕事でも、GNSS衛星が発した電波を受けて位置情報等を取得し、利用しています。
SAR(合成開口レーダ)は電波センサの一種で、これを搭載した人工衛星は地球上の状態を日夜、観測しています。

このように、身の回りから宇宙空間まで電波センサは広く利用され、今日の生活に欠かせない存在となっています。

GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)はGNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)の一部となっています。

図 電波の分類と利用 総務省HP「周波数帯ごとの主な用途と電波の特徴」よりhttps://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/freq/search/myuse/summary/index.htm 2021年10月11日閲覧

(2021年11月09日 更新)
(2015年11月18日 初稿)

English

Radio Wave Sensor

定義

電波センサとは、電波を取得する装置のことで、携帯電話、ラジオ、無線に代表される通信などに利用されています。