ナビゲーションとは、経路探索技術を応用し、人や自動車、航空機、船舶などの移動体を出発地点から目的地まで導くことを言います。現在、GPSなどの衛星測位を使用し、電子化された地図と音声でコンピューターが目的地まで案内するナビゲーションシステムが普及しています。
例えば、自動車で行きたい目的地の住所を入力または検索し、自動車の自位置を常に把握しながら目的地まで電子地図と音声で案内する、カーナビゲーションシステムがあります。また、最近はスマートフォンの普及で、人を目的地まで案内するナビゲーションアプリ を利用する人も増えており、「マンナビゲーション」とも呼ばれています。カーナビゲーションシステムの場合、自動車が走行可能な道路での経路の案内を行いますが、人を案内する場合は屋内や歩道など歩行者が歩行可能な場所内での経路案内を行う、などの違いがあります。
2018年11月から日本の準天頂衛星システム「みちびき」の4機体制での運用が始まり、従来のGPS測位では一般的に誤差数メートルのレベルでしたが、「みちびき」により数センチメートルレベルの誤差で位置特定が実現可能になりました。自動運転や農業など、さまざまな分野での新技術の開発や新しいサービスの実用化が期待されています。
（2021年12月13日 更新)
（2015年11月18日 初稿)