戦後復興期から本格化した航空写真測量による地図作りは、 高度経済成長期を支える技術として大きく発展し、現在ではITを利用した “地理空間情報技術” として発展し続けています。この技術は、実世界に生起消滅する様々なものごとを解釈し、そのデータを取得し、管理し、解析し、交換し、わかりやすい情報を人々に提供する情報技術です。
近年、この地理空間情報技術は道路、上水道、下水道、エネルギーなど、社会インフラの管理に活用されていますし、 行政サービスの根幹である都市計画、固定資産税務、そして医療支援などでも活用されるようになっています。そして、火山の噴火、地震、洪水、津波、豪雪、暴風雨といった自然災害への備えに役立てられ、気候変動、生物多様性の確保、大気汚染など、地球規模の環境問題にも応用されています。さらに今日では、スマホやタブレットを使ったソーシャルネットワークサービスとして市民を支える役割が加わり、社会全体を支える基盤技術として、地理空間情報技術は益々の発展を遂げております。