GCP

GCPは、地上の位置を示す基準点です。
① GCPの設置
任意座標系の写真を求められる座標系へ変換する際に用いられます。公共測量では標定点と呼ばれます。
GCPには、写真撮影前と写真撮影後に設置する方法があります。写真撮影前は対空標識を設置します(図1)。対空標識は任意の場所に設置可能です。写真撮影後は、空中写真や近接写真にて判読可能な物理的な特徴点を対象とします。公共測量では道路上の横断歩道などの白線を対象にします(図2)。河川などの地形の変化や移動を追跡する際には、さらに地形の変化がないか注意して設置する必要があります。

図1 写真撮影前に設置するGCP(対空標識)

図2 写真撮影後に設置するGCP

② GCPの計測
  公共測量では標定点測量と呼ばれ、GNSS(衛星測位システム)などによる測量で位置座標を求めます。写真の座標変換精度が悪くてもよい場合は、既存の地形図から位置座標を読み取って使用することもあります。

[参考文献]
[1] 一般財団法人 リモート・センシング技術センター
https://www.restec.or.jp/glossary/gcp.html
[2] MOGIST

(2023年8月22日 初稿)

English

GCP(Ground Control Point)

定義

GCPは地上基準点とも呼ばれ、地上の位置を示す基準点です。地図や写真の正確な位置を決定するために使用され、地図作成、建設プロジェクトなど、多くの分野で利用されています。