航空アナログカメラ

空中写真測量で使用するための写真を撮影する航空アナログカメラは、通常航空機下部に下向きに設置され、飛行しながら一定の撮影間隔で地上の様子をフィルムに記録します。単に「航空カメラ(Aerial Camera)」と呼ばれることもあります。空中からの写真撮影は1858年に気球から行われたのが最初です。そして航空カメラが広く使われるようになったのは第一次世界大戦後のヨーロッパからです。

写真測量で用いるカメラには、撮影された写真の幾何学的歪みが小さいこと、解像力が高いこと、レンズの焦点距離が精密に決定されていることなどが求められています。さらに、空中写真測量で使用される航空カメラでは、なるべく広い範囲が撮影できるように、広角レンズや23cm幅のロールフィルムなどの大判のフィルムが用いられるのが一般的です。撮影に使用するフィルムには、モノクロ、カラー、モノクロ近赤外、カラー近赤外のフィルムがあります。

1980年代半ばより、シャッター開口中の写真のぶれを防ぐためにFMC(Forward Motion Compensation)機構を搭載するカメラも出てきました。さらに、カメラの揺れによる写真のぶれを小さくするためのジャイロスタビライザや、写真の撮影位置を正確に決定するための衛星測位システム(GNSS)が利用するようになり、空中写真測量の計測精度や作業効率の向上が図られてきました。現在でも、航空アナログカメラは現役のカメラとして空中写真の撮影に使用されていますが、フィルムの生産が大幅に縮小されてきており、航空デジタルカメラへ完全移行する時期がすぐそこまで来ています。

(2015年01月26日 初稿)

English

Aerial (Analogue) Camera

定義

航空機に搭載され、空中写真測量で使用するための写真を撮影するフィルムカメラです。通常、航空機下部に下向きに設置され、飛行しながら地上の様子をフィルムに記録します。