砂防基盤図

砂防基盤図は、「警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律(以下「土砂災害防止法」※という)」により、広域に多数分布する土砂災害危険箇所(全国53万箇所)に対して、土砂災害警戒区域や土砂災害特別警戒区域を均質かつ高精度に設定するため、地形の微妙な凹凸を反映した詳細な3次元デジタルマップとして作成します。

砂防基盤図は航空写真測量という手法で作成されるデジタルマップであり、地図情報レベル2500、宅地と斜面の境界や水路の肩など、等高線だけでは表現できない地形の遷急線や遷緩線をブレイクラインで表現しています。砂防基盤図の3次元地形データはTIN(Triangulated Irregular Network)と呼ばれる等高線やブレイクラインを構成する座標データ(点データ)を頂点とする三角形面を作成することで立体的に表現しています。3次元地形データがあることで、斜面の横断形状や水路と宅盤の比高などをパソコン上で容易に取得できるため、各種の地形データを短時間かつ高精度に取得し、均質な条件で土砂災害警戒区域や土砂災害特別警戒区域の設定が可能となります。

(2019年05月08日 更新)
(2015年11月18日 初稿)

English

Sabo Base map

定義

砂防基盤図とは、平成13年4月に施行された「警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律」に基づき、土砂災害警戒区域や土砂災害特別警戒区域を指定するために使用する地図のことです。斜面の角度や河川の深さを地図から精度良く確認できるよう3次元のデジタルマップとして作成されます。