普段街で見かける“看板”は、日々の生活に必要な情報、不慣れな街でお店を探すときの情報など賑わいをもたらし住み良い街にはなくてはならない情報ですが、行政内部では屋外広告物として管理されています。この屋外広告物が無秩序に氾濫すると、街の景観を損ね、そこで生活する人々に思わぬ危害を及ぼすこともあるため、設置される地域や地区の特性に応じた設置基準の規制が行われています。
屋外広告物の設置個所や表示内容などの現状について客観的な把握が必須となります。街中には広範囲に膨大な屋外広告物が存在するため、屋外広告物の設置状況について全体的な把握ができず、違反広告物の指導や基準の見直しなどの対策が必要となっています。
屋外広告物調査は、屋外広告物の有無、設置状況、種別の確認、測量機器による高さやサイズの計測、現地写真撮影を、全て人が現地で調査する手法が一般的です。近年、測量技術の発展に伴い、MMS(Mobile Mapping System)により沿道情報の画像化し、位置情報と関連づけた地理空間情報としてデータベース化を行い、画像から測量を行う計測システムを利用することで、一般的な手法よりも短期間に全体状況の把握できる調査手法も開発されています。
(2019年05月08日 更新)
(2015年02月17日 初稿)