カーナビゲーションやスマートフォンの普及によって、GPSなどを使用した位置を測位する技術は私たちの生活にとって身近な存在になっています。
例えばタクシーの配車アプリはユーザが乗車したい位置を入力すると、近辺にいるタクシーの位置情報を検索、取得することでタクシーの配車を実現しています。
また、身近な位置情報サービスとして周辺検索サービスやルート検索サービスがあります。周辺検索サービスは、現在地や目的地周辺の駐車場や店舗などの位置、営業時間を調べて、それらの情報を地図上に表示することができます。ルート検索サービスは、現在地から目的地までの道のりを検索することができ、ユーザが案内されている道と異なる道を進んだ場合でも、位置情報を取得することで再検索する機能などユーザの利便性を考慮した機能も多く備えています。
位置情報サービスはユーザが移動している時に使用するだけではなく、ユーザ以外のモノの位置情報を把握するためにも使用されています。たとえば、バス停や携帯端末にバスの現在位置を表示させることができるバスロケーションサービスや適切に管理する必要がある産業廃棄物や危険物などの位置を追跡するサービスなどを挙げることができます。
他にも、ある特定の地点に行くことが必要になる位置情報サービスとして、近くの店舗広告を携帯端末に配信する位置連動型広告サービスや、特定の地点に行くことや移動することでゲームが進んでいく位置情報ゲームなどがあります。
このように位置情報サービスはさまざまな分野で活用され、今後もその利用が広がっていくでしょう。
(2016年10月26日 初稿)