座標参照系

座標参照系は、原子(datum)と座標系(coordinate system)とによって構成されます。原子は、座標系の軸の原点の位置、縮尺、及び向きを定義し、測地原子(例:WGS84)、鉛直原子(例:東京湾平均海面)、及び施工基準面原子(任意)の種類があります。座標系は、座標系の軸、次元数を定義し、直交(例:地心直交座標系)、測地(例:経緯度座標系)、投影(例:平面直角座標系UTM座標系)、重力(例:重力に関係する高さ)の種類があります。

座標参照系には「単一座標参照系」と「複合座標参照系」の2種類があります。

単一座標参照系は、単一の原子および座標系によって定義された座標参照系です。例えば、ITRF94座標系のように地球重心を基準にした2次元(経緯度座標)または3次元(三次元直交座標)や、「標高(東京湾平均海面)」の事を言います。複合座標参照系は、異なる原子および座標系によって定義されたもので、独立した水平と鉛直の座標参照系を一体として扱う場合に用います。例えば、日本測地系2011の座標系は、水平成分が「平面直角座標系」、鉛直成分が「標高(東京湾平均海面)」を採用しています。鉛直成分は「重力に関係する高さ」であるため、水平成分とは独立した定義となります。

以下は、地理情報標準に準拠した座標参照系の識別子の記載例です(良く使われる座標参照系)。
・日本測地系2011における経緯度座標系→「JGD2011 / (B,L)」
・日本測地系における経緯度座標系→「TD / (B,L)」
・日本測地系2011における平面直角座標系+標高(東京湾平均海面)→「JGD2011,TP / Zone No.(X,Y),H」

参考文献
地理情報標準プロファイル Japan Profile for Geographic Information Standards (JPGIS)2014:pp.101-102,国土交通省国土地理院
JMP2.0解説書:pp.55-56,国土交通省国土地理院

(2016年11月02日 初稿)

English

Coordinate reference system

定義

座標参照系(Coordinate reference system)とは、空間データの地球上の位置座標を原子と座標系によって示す基準のことです。