点群データ

点群データは、3D空間内の点(x、y、z)の集合を表すデータ形式です。

点群データの取得方法には、3Dスキャナーによる方法と写真測量法があります。3Dスキャナーは物体の表面にレーザー光を照射し、位置と反射率を計測します。写真測量法は、物体の写真を複数枚使用し、三角測量の原理で物体の位置を生成し色を取得します。取得した点群データの多くは、3D空間内にランダムに配置されています。大量の点データかつ異常値の点データも含まれることから、平滑化、フィルタリング、サンプリング、分割など、利用する前にデータ処理を行うことがあります。

点群データは、建築、土木、医療、エンターテイメントなどの多くの分野で3Dモデリング、解析、可視化、シミュレーションなどに利用されています。
① 建築分野:建物の外観や内部の詳細なモデル
② 土木分野:地形のモデルや道路、橋、トンネルなどのインフラストラクチャーのモデル
③ 医療分野:CTスキャンやMRIスキャンなどの医療画像を3Dモデルに変換し使用
④ エンターテイメント分野:映画やゲーム、3Dアニメーションの制作

[参考文献]
[1] 国土交通省 国土技術政策総合研究所 「インフラ維持管理における既設構造物の3次元
点群データ計測及びモデル作成の手引き」
[2] MOGIST
[3] 国立研究開発法人 科学技術振興機構ICP 法を用いた頭部 CT・MR 画像の位置合わせ
https://www.jstage.jst.go.jp/article/mit/26/4/26_246/_pdf

(2023年8月22日 初稿)

English

Point Cloud Data

定義

点群データは、3D空間内の点の集合を表すデータ形式です。各点は、レーザースキャナーやカメラなどのセンサーによって取得され、座標値(x、y、z)に加え、色、反射率などの情報も記録することができます。
点群データは、非常に大量の点で構成され、数百万から数十億の点が含まれることもあります。建物、構造物、地形、人物などの物体を表現することが可能で、3Dモデリング、解析、可視化、シミュレーションなどに利用されています。