日本経緯度原点の経度は東経139°44′28.8759″、緯度は北緯35°39′29.1572″とされていましたが、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震の影響による地殻変動が観測されたため、2011年10月21日に、東経139°44′28.8869″、北緯35°39′29.1572″と改定されました。また、日本経緯度原点金属標の十字の交点において真北を基準として右回りに測定した茨城県つくば市北郷一番地内つくば超長基線電波干渉計(VLBI)観測点金属標の十字の交点の方位角を原点方位角と呼び、点の経緯度を定めるのに用います。原点方位角の値は32°20′44.756″とされていましたが、2011年10月21日に、32°20′46. 209″と改定されました。
日本における標高は東京湾の平均海面を基準(標高0m)として定められています。日本水準原点の標高は東京湾平均海面上24.4140mとされていましたが、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震の影響による地殻変動が観測されたため、2011年10月21日に、東京湾平均海面上24.3900mと改定されました。なお、1923年(大正12年)の関東大地震以前は、東京湾平均海面上24.500mとされていました。
日本経緯度原点の経度や緯度、原点方位角、および日本水準原点の標高の値は測量法(昭和24年制定)施行令第2条に定められています。
(2015年11月18日 初稿)