倉庫管理システムは、製造業、小売業などで扱う膨大な物の在庫管理、検品作業、仕分け作業などを支援するシステムです。近年では、インターネット通販の台頭などにより、より一層、物流需要が増え、業務の効率化が求められています。
こうしたなか、ウェアラブルデバイスを用いた、物の仕分けやピッキングを支援するソリューションや、物の移動をトラッキングし、温度湿度計などのセンサと組合せて、物の状態を把握しながら、より効率的な配送を行う技術が登場しています。
例えば、文房具などを卸している倉庫では、作業者がメガネ型のウェアラブルデバイスを装着し、サーバからの音声指示と目の前に表示される情報に従って、ピッキングや入出荷検品などの作業を行います。音声にて実施作業を報告することで、データベースをリアルタイムに更新でき、位置情報を活用することで文房具の所在を把握でき、作業ミスと作業時間の短縮が可能です。
また、大規模倉庫では、フォークリフトと人が接触する事故が発生することもあり、人や機械が行き交う現場で位置情報を活用することで、事故を未然に防ぎ、移動軌跡を分析ことで作業改善も可能です。
企業活動がグローバル化・複雑化する中で業務パフォーマンスの向上を目指するために倉庫管理システムも進化しています。
（2015年11月18日 初稿）