ウェアラブルデバイスとは身体に装着して使用するコンピュータ端末の総称で、2013年頃より注目を集めて、コンピュータを「持ち歩く時代」から「身につける時代」になったと言えます。
ウェアラブルデバイスが世界から注目を浴びるきっかけになったのは、グーグル社の「Google Glass」です。これはメガネ型の端末で、見ている世界にメガネ越しに情報を重ねて表示することができます。また、音声操作によりインターネットや電話もできます。
この夢のようなウェアラブルデバイスが実用化されてきた理由としては、次のような背景があります。
- 小型化・軽量化
高機能なセンサを小型に作れるようになった。 - モバイル環境の普及
スマートフォンの普及により、モバイルネットワークによるインターネットへの常時接続が可能となった。 - 認識技術などの技術向上
画像認識・音声認識・センサなどの技術革新により、ウェアラブルデバイスへの情報入力がより自然になった。
では、こうしたウェアラブルデバイスがあることで未来はどのように変わるでしょうか。
例えば、医師がメガネ型端末をかけて患者さんを見ると、右上に既往歴や現在内服している薬、普段生活している時の血圧や心拍数などが表示され、適切な診察をすることが可能となるかもしれません。
一方、実用化が進むにつれて、プライバシーの問題や人体への影響といった課題もでてきます。
今後、このような課題の解決に取り組みつつ、より小型・軽量化になったウェアラブルデバイスが人々の生活を大きく変えるといっても過言ではありません。
(2015年11月16日 初稿)