令和2年9月25日に、国土交通省で実施された社会資本整備審議会 道路分科会 国土幹線道路部会において、『「持続可能な国土幹線道路システムの構築に向けた取組」中間とりまとめ』が公開されました。そこで、道路利用のサービスの質を高め、国民生活や経済活動の生産性を向上するために、道路分野のDXを推進する方針が示されました。これを受け、国土交通省 道路局では、道路関係の業務に携わる全ての関係者が、限られた時間を高価値な業務に充て、その結果、道路サービスの質的向上が達成されることを目指し、道路データプラットフォーム「xROAD(クロスロード)」を構築することとしました。[1]
xROADは、MMS、航空レーザ測量データ、道路基盤地図情報、DRM-DB(全国デジタル道路地図データベース)、国土地理院地図等(※)を基盤とした3次元データプラットフォームです。プラットフォームには、道路諸元・各施設点検結果・占有物等の情報に加え、ETC2.0・CCTV映像等のリアルタイム情報等の道路に関する基礎的なデータが紐づけられており、管理者等のニーズに合わせて様々なデータを作成・活用することができます、また、人口メッシュ、事故データなどの外部データ等が座標やIDで基盤的なデータ(※)と紐づけられています。[2] [3]
また、オープンイノベーションの促進を目的としてxROADを用いて作成されたアプリケーションのAPIやxROADが提供するデータの一部は一般に公開されています。[3]
[参考文献]
[1]古川慎治(2022):xROAD~道路データプラットフォームの構築~. 建設マネジメント技術,6月号
[2]国土交通省:道路技術懇談会(第7回,第12回),
https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/dourogijutsu/,2024年6月4日閲覧
[3]国土交通省:報道発表資料(道路施設の詳細な点検データの公開開始), https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_001569.html,2024年6月4日閲覧
(2025年2月13日 初稿)