3Dモデリング

対象物を3次元で構成したデータを3Dモデルと言い、3Dモデルを作成する一連の過程を3Dモデリングと言います。3Dモデリング専用のソフトウェアを用いることで、点や線、面を組み合わせ、様々な形状を作成することに加え、照明や質感等を操作し、アニメーションの機能を持たせることも可能です。
3Dモデリングは、車や機械部品の設計・デザインなどの生産業や、映画・ゲーム等の環境・人物等を構成し動かすエンターテインメントの分野等で積極的に利活用されています。
3Dモデリングは建築・土木の分野において、建築物や配管、橋梁などの土木構造物の複雑な図形をモデル化することは困難でしたが、近年の計算機のスペックやCPU・GPUの性能向上により、それらの形状をそのままモデル化し、計画から設計、施工、維持管理まで、一貫性を持って行う事ができるようになりました。また、スマートフォン等に登載されたLiDARセンサを活用することで、施工現場の状況を詳細に取得することが容易になり、3Dモデリングの利活用の機会が加速度的に広がっています。
3Dモデリングを活用することで、設計図や施工図だけでは把握できない複雑な構造や、施工の工程をわかりやすく視覚化することができ、設計や施工段階でのシミュレーションや、施工後の維持管理や改修計画の立案にも利用することができます。これらはBIMCIMと呼ばれる取り組みで推し進められており、今後さらなる発展が期待されます。

(2023年5月19日 初稿)

English

3D modeling, Three-dimensional modeling

定義

3Dモデリングとは、ソフトウェアを用い、3次元の物体を、点・線・面などの形状を組み合わせて3Dモデルを構成する一連のプロセスを指します。