オルソフォト

航空写真は被写体で反射された光がレンズ中心を直進して投影された中心投影であり、地形の高低差の影響を受けて高いところほど写真中心から外側に倒れこむように写し込まれます。航空写真上では、距離や角度が写真上で一定ではないので、正射投影像である地図と正確に重ね合わせることができません。

オルソフォトとは、航空写真などの画像に標高データを与えて高低差による歪みを除去し、地図と同じ正射投影に変換した画像です。オルソフォト作成に用いられる標高データにはDEMDSMがあります。航空写真のオルソフォトの作成で用いられる代表的な標高データには、国土地理院発行の「数値地図10mメッシュ(標高)」(DEM)があります。既存のDEMに、傾斜が急激に変化する箇所(ブレークライン)について改めて標高データを取得して作成する方法もあります。また、地形だけでなく建物や植生の高さによる影響を除去するためにDSMを使用した精密なオルソフォトも作成されています。

近年ではデジタル航空写真の登場やデジタル画像処理技術の進歩により、航空写真から自動・半自動で作成されたDSMや既存のDEMを使用して、容易にオルソフォトが作成されるようになりました。さらに2000年代以降は航空レーザー測量データを標高データとして利用したオルソフォトも作成されるようになりました。

English

Orthophoto(orthoimage)

定義

オルソフォトとは、航空写真や衛星画像を、カメラやセンサの幾何学的特性、写真の撮影位置や撮影時の傾き、地形の凹凸等による画像の変形を補正し正射変換したもので、(正射)写真図、オルソ画像/オルソイメージ等と呼ばれます。地図と同じ投影法でオルソフォトを作成すると、地図と重ね合わせることができます。オルソフォトに等高線や行政界、地名などの地図情報を重ね合わせたものは、オルソフォトマップと呼ばれます。