DEM

DEMは、コンピュータで扱うことを目的とし、数値で表現した地形のデータです。通常、DEMは地盤面の形状を標高値で表現します。このとき、平面上の1点に対して、1つの標高値を割り当てることがほとんどであり、この場合、オーバーハングした地形を表現することはできません。かつては、既存の地形図の等高線や標高点からDEMが作成されたこともありましたが、現在では、空中写真測量や航空レーザ測量によって作成されることが一般的です。

地形の表現方法は複数ありますが、代表的な方法としては、格子状に標高値を配列することにより地形を表現する方法と、TIN(Triangulated Irregular Network:不規則三角網)を構成し、その頂点の標高値で地形を表現する方法の2種類があります。

DEMと同じように使われる用語に、DTMがあります。DTMは、Digital Terrain Modelの略で、日本語では数値地形モデルと呼ばれています。DEM、DTMともに、確立した定義が存在していませんので、注意が必要です。標高値以外のデータで地形を表したものもDEMあるいはDTMと呼ぶこともあれば、標高値で地形を表したものに限定してDEMあるいはDTMと呼ぶこともあります。また、特定の地形の表現方法に限定して、DEMあるいはDTMと呼ぶこともあります。

格子状のモデルで表現したDEM

TINのモデルで表現したDEM

(2015年11月14日 初稿)

English

DEM / Digital Elevation Model

定義

DEMは、Digital Elevation Modelの略で、日本語では数値標高モデルと呼ばれています。DEMはコンピュータで扱えるように数値的な表現をした地形データです。