座標換算

今日、日本の公共測量で標準的に使われている測地原子は JGD 2011ですが、その水平原子は、国際測地学・地球物理学連合 (The International Union of Geodesy and Geophysics: IUGG) が定めたGRS80、鉛直原子は日本水準原点の標高を定めることで求められる、東京湾平均海面が使われています。一方で、水平座標としては、経緯度や平面直角座標など、異なる座標系の座標が使われているので、経緯度から平面直角座標を求めたり、その逆が必要になったりします。このような、同じ測地原子を使っていても、異なる座標系の座標操作は、座標換算と呼ばれます。日本の公共測量では経緯度と平面直角座標の座標換算の方法として、ガウス・クリューゲル投影法が使われています。

[参考文献]

  1. ISO 19111:2007 Geographic information – Spatial referencing by coordinates
  2. 測量法第34条で定める作業規定の準則 (https://psgsv2.gsi.go.jp/koukyou/jyunsoku/index.html) (access 2019-08-29)

(2019年09月04日 初稿)

English

Coordinate conversion

定義

座標換算とは、測地原子が同じで座標系が異なる座標参照系への、座標操作を指します。