メタデータ

世の中には様々なデータが存在しています。例えば、航空測量から作成されたデータは地理空間データに分類することができ、公共的な空間データは利用者が自由に使用することができます。しかし、膨大なデータの中から使用目的にあった空間データを探すためには、効率よく検索するための仕組みが必要になります。この検索に用いられるのがメタデータです。メタデータは、データ作成者による空間データに関する説明情報(品質・作成日時・作成者・入手方法・データ形式・タイトル・地名・縮尺など)を記録しています。利用者はメタデータを通して空間データの概略を知ることができるので、データ作成者は利用者の目線に立ち、地理空間データの説明をメタデータに記録することが望まれます。このメタデータをインターネット上のクリアリングハウス(検索システム)に登録することで、利用者が検索をすることができるようになります。メタデータがあると、データを効率よく検索できる他に、地理空間データの分類や時系列の整理などの管理も容易になります。検索を通じて類似の空間データが見つかった場合、利用者はメタデータに記録されているメタデータ要素を比較し、最も使用目的に適した地理空間データを選ぶことができます。

参考文献
平成26年度 地理情報標準認定資格制度 初級技術者 講習テキスト:pp.25,公益財団法人 日本測量調査技術協会 
JIS X 7115:2013 地理情報−メタデータ

(2016年11月02日 初稿)

English

Meta Data

定義

メタデータは、データそのものではなく「データに関するデータ」です。地理空間情報分野におけるメタデータの場合、データ作成者は地理空間データの所在や品質評価結果等をメタデータに表示し、一方、利用者はメタデータの検索を通じて地理空間データを入手することができます。