農地台帳

農地台帳とは、国が推進する利用集積や耕作放棄地の解消、市町村における農業振興計画の策定などにおいてベースとなるデータを台帳化したものです。ベースとなるデータとは大きく分類すると農地・農家の情報となります。

農地台帳システムは、農地法、農地法施行規則、農業経営基盤強化促進法、農業の有する多面的機能の発揮の促進に関する法律、農業委員会等に関する法律、農地中間管理事業法、農業振興地域に関する法律、生産緑地法などの法律や政省令に基づくデータ管理ができ、適切な事務処理を行える機能を備えてなければなりません。

近年の農地法改正により農地は適正に耕作されなければならなくなりました。耕作放棄地を防ぐためです。耕作放棄地は害虫の発生源になるなど隣接する農地に多大な影響を与えます。そこで耕作放棄地を解消するために耕作者を募り、耕作者に対する集積または単一作物による集積による大規模経営を促すことにより、効率的な農業経営、優良農地の確保ができます。

様々な課題を抱える農地問題ですが、円滑に農業政策を進めるには農地台帳のデータが必要不可欠になります。また農地台帳と連携する地図情報を活用し現在の状況や未来像をシミュレーションすることにより、より高度な農地政策の策定が可能になることでしょう。

(2014年12月26日 初稿)

English

agricultural land ledger

定義

農地法、農業経営基盤強化促進法など農地に関連する法律に基づき、貸借権による利用集積、転用許可などの処理、優良農地の確保のために必要不可欠な台帳です。