ウェーブフォームレーザ

レーザスキャナは、レーザ光を対象に照射し返ってくるまでの時間から対象までの距離を測るセンサです。レーザ光が樹木などの複雑な形をした対象に当たると、樹木の葉、幹、地面などに分かれて光が返ってきます。このとき、従来のレーザスキャナでは特に光の強い、いくつかの点だけを取得することができました。これに対し、ウェーブフォームレーザは、返ってきた光を時間ごとに連続する波形として記録する機能を持っています。それにより、弱い光で帰ってきた点の高さも知ることができます(図1)。弱い光を取得することで、従来よりも多くのことを調べられるようになりました。

ウェーブフォームレーザスキャナは人工衛星や航空機に載せたり、地上で使ったりと様々な場所で用いられています。例えば、航空機に搭載したウェーブフォームレーザスキャナを用いると、従来型レーザスキャナよりも詳細にササなどの下の地面の形を測ることができ、高品質のDEMを作成することができます(図2)。

また、波形からは従来型ではわからなかった森林内部の植生の構造や樹木の種類などが、より詳しくわかるのではないかと期待され、研究がすすめられています。

図1 従来型レーザスキャナとウェーブフォームレーザの違い

図2 ウェーブフォームレーザによるDEMの高精度化

(2015年11月16日 初稿)

English

Full Waveform LiDAR System

定義

レーザスキャナからレーザ光を対象に照射し、返ってくる光の強さの変化を、時間ごとに波形(ウェーブフォーム)として記録できるレーザスキャナのことです。