ハイパースペクトルセンサ

近年、マルチスペクトルセンサよりも多くのスペクトルを観測できるハイパースペクトルセンサが利用可能となってきました。ハイパースペクトルセンサには可視域から近赤外域(400nm~1,000nm)まで観測可能なセンサと、短波長赤外域(400nm~2,500nm)まで観測可能なセンサがあります。また、航空機搭載のハイパースペクトルセンサや地上で持ち運び可能なハンディ型のセンサがあります。マルチスペクトルセンサが通常4~8バンドを観測するのに対し、ハイパースペクトルセンサは20~200バンド程度観測可能で、波長分解能が高いセンサです。バンド数が多いほどバンド幅は短く、バンド数が少ないとバンド幅は長くなり、バンド数とバンド幅は反比例の関係となります。

ハイパースペクトルセンサでは、地物の分光反射特性がより詳細に把握できるため、植生、土壌、岩石の種類を分類することが可能とされています。しかし、バンド数が増えることにより、取り扱うデータ量が増大し解析に時間を要することや、必要な情報を得るためにどのバンドを用いて解析したらよいか等、マルチスペクトルセンサに比べて解析が難しいことが指摘されています。
また、短波長赤外域には大気や水蒸気の影響によるノイズが大きいバンドもあるため、データの取扱いには注意が必要です。

日本においては、経済産業省が衛星搭載型のハイパースペクトルセンサ(HISUI)の開発が行なわれています。

(2015年11月18日 初稿)

English

Hyperspectral Imager

定義

一定の帯域において、マルチスペクトルセンサより多くのバンドに区分して地表面等からの反射の強さを捉えるセンサをハイパースペクトルセンサと呼びます。