消費者は、規模の大きい（=店舗面積が広い）店舗を選び、同一面積であれば、距離が近い店舗を選ぶという仮説が基になっています。1960年代に、米国の経済学者であるデビッド ハフが作成したため、その名前を取ってハフモデルと呼ばれています。
ハフモデルの考え方を応用して、市区町村、町丁目の人口、世帯数から来店予想人数を算出し、そこに購買単価を掛けることによって、売上高を算出する売上予測のモデルとして利用されています。
商圏（顧客の来店が見込める地域）の設定、来店予想人数を算出するための対象地域の面積按分、各店舗との距離等は、地理情報システムを利用すると容易に算出することが可能ですので、多くの場合地理情報システムを利用してハフモデルによる売上予測モデルが開発されています。
図1 地図情報システムを利用したハフモデルでの売上予測実施例（図下段の合計欄が売上予測数値)（2015年11月18日 初稿）