面積按分

統計データの集計単位は、統計調査区界単位、町丁目単位、メッシュ単位などで利用できますが、分析するエリア単位で必ずしも、提供されている単位とは限りません。

例えば、GISを利用して店舗の商圏分析などを行う場合は、店舗から、半径1kmなどの円エリア、または、自動車で10分圏などの到達圏エリアなどで、人口や、世帯数を集計することがほとんどです。そのようなエリア単位で集計する際に、面積按分という手法がとられます。

例として、500mメッシュで提供されている国勢調査などの人口データがGISで利用でき、ある店舗の半径1Kmの円商圏の人口を算出する場合は、500mのメッシュが、円商圏にどの程度重なっているかの面積を集計し、100%重なっている場合は、メッシュ内の人口を100%抽出し、50%重なっている場合はメッシュ内の人口を半分抽出して計算することになります。ただし、各メッシュ内の人口の偏在を無視して集計するため、円エリア内の集計値は誤差が発生します。

図1は、GISを利用した面積案分集計の具体例です。集計率が実際に、面積計測し算出した面積案分の比率となります。


図1 GISでの面積按分集計例

(2019年05月17日 更新)
(2015年11月18日 初稿)

English

Areal weighting interpolation

定義

面積按分とは、任意に設定したエリアの統計データを集計する際に、統計調査区界、またはメッシュにかかる面積の割合で統計指標を算出する手法のことです。