風力発電事業コンサルティング

風力発電施設は、風を利用して羽根を回転させて発電する装置です。太陽光発電と同様に自然の力(再生可能エネルギ)を利用して電気を発生させる環境にやさしい発電装置です。発電量を大きくするためには、より大きな風エネルギを得るために羽根を大きくする必要があります。そのため、風車は次第に大きくなり、高さが100mを超えるものもあります。また、全体の発電量を大きくするため、1か所に風車を複数設置した施設をウィンドファームと呼びます。国内における大きい規模のウィンドファームとしては30基以上の風車が設置されているものもあります。また、風力発電施設は、中国、英国、ドイツなど、世界的にも導入が進められており、地球温暖化の要因のひとつであるCO2の削減が期待されています。

しかし、風力発電施設は羽根の回転を利用して発電するため、騒音や低周波音が発生すると指摘されることがあります。また、住宅地の近くに設置された場合、景観への影響が考えられます。そのほか、大きな機械を運搬するために必要な道路を作ったり、設置場所の木を伐採することによる動植物への影響も考えられます。そのため、風力発電事業を検討する際には、環境への影響調査や、羽根が回転するために必要な風速がどれぐらい吹くかなどの調査を行います。これらの調査結果を踏まえて、具体的な事業計画を作成していきます。最近では、陸上に比べて、住宅地や生物の生息場所から離れており、より大きな風車の設置が検討可能な洋上への設置が検討されています。

以上のように、風力発電に必要な風が吹き、環境への配慮が可能な場所を選定し、事業者、住民、関係者の双方にメリットがある計画を作成し、円滑な風力発電事業の支援を行うことを風力発電事業コンサルティングといいます。

(2019年05月15日 更新)
(2015年01月06日 初稿)

English

Consulting for introducing wind power generation

定義

風力発電事業コンサルティングとは、風力発電事業を実施する上で生じるさまざまな課題に対して、原因分析、対策方法を提示し、事業の妥当性の判断、円滑な事業実施を支援することです。