スマートグラスは、ウェアラブルデバイスの一種で、メガネ型の次世代のデバイスとして注目を集めています。スマートグラスはスマートフォンと異なり、両手が空いた状態で情報の入出力が可能なことから、作業現場の業務と相性が良いとされ、多くの企業が実証実験や実運用の検討をしています。
スマートグラスは大きく別けて、「没入型」と「シースルー型」の2種類に大別されます。
「没入型」は、目の全面を覆い隠し、暗闇の中にカメラで捉えたリアルタイムの映像に情報を重ねて合わせて映し出す方式を言います。一方、「シースルー型」は透過するメガネ越しに風景を確認しながら、情報を重ね合わせることができるものを指します。
こうしたデバイスは私達の働き方を変える可能性を秘めています。
例えば、少子高齢社会ではあらゆる現場で熟練技術者不足が予想されます。このような社会でスマートグラスを活用すると、現場にいる未熟な修理工が、故障した部分の映像をスマートグラスでリアルタイム配信しながら遠隔地の熟練工のアドバイスを受けて修理が可能です。
また物流倉庫では従来、商品の確認にハンディーターミナルを利用しており、片手が思うように動かせず作業の効率が落ちていました。スマートグラスによって両手が自由になることで作業の効率をあげることができます。
(2015年11月18日 初稿)