地球温暖化は、人為的な活動に伴った温室効果ガス排出量の増加による温度上昇が原因と考えられています。カーボン・マネジメントの「カーボン」とは、カーボン・ニュートラルやカーボン・オフセットと同様に、二酸化炭素(CO2)を中心とする温室効果ガスを指します。
地球温暖化とその対策について、2015年12月の国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)による「パリ協定」の採択を受けて、日本では、地球温暖化対策の推進に関する法律に基づき、地球温暖化対策計画が平成28年5月に閣議決定され、その計画を実行していくことが求められています。
地球温暖化対策計画では、温室効果ガスの削減を実行するために、国や地方自治体、民間企業など、各団体や組織におけるカーボン・マネジメントの実施を重視しており、温室効果ガス排出量の抑制・削減に向けた継続的な取組みでは、実効性・透明性・信頼性を確保するために、PDCAサイクルというマネジメント手法が用いられます。
PDCAサイクルとは、Plan(計画)→Do(実行)→評価(Check)→Action(改善)を継続的に実施することで、カーボン・マネジメントにおいては、温室効果ガスの削減目標や取組内容の計画(Plan)→その目標達成に向けた取組み(Do)→取組み内容の評価(Check)→評価から得られる改善内容の実施(Action)のサイクルを運用していくことで、温室効果ガスの抑制・削減の取組みを管理していくことを意味します。
参考文献
環境省ホームページ:2016/5/13 報道発表資料「地球温暖化対策計画」の閣議決定について
(2017年06月28日 初稿)