商業施設に来店する顧客は、多くの場合近隣に居住しているか、近隣で勤務しているなど、地理的に近い範囲の人が多くなると考えられます。この、来店の影響を及ぼす範囲を商圏といいます。
商圏の広さは多くの場合、店舗から1㎞、2㎞圏の円形や、徒歩で15分などの移動距離圏で表現されますが、鉄道線路や川、山など、円を分断するような地理的要素、また、周辺に居住している人口の状況などによって来店しやすいと考えられる商圏の範囲は変わります。
商圏の設定は、店舗の周辺からどれだけの来店客が見込めるかなどのポテンシャルの判断材料や、販促を行う範囲の決定など、エリアマーケティングにおける基本の単位となります。例えば新規に出店する場合、出店候補地の商圏内にどれだけの居住、来街人口があるかをターゲットとなる年齢や性別など属性と合わせて分析することで、出店した場合に見込める来客者数を計算する要素となります。
（2015年11月18日 初稿）