水道施設管理システム

水道施設は、河川やダムなどから取水した水を浄化する「浄水場」、そこから水を配る役割を持つ「配水管」、水の流れを制御する「弁栓類」、各家庭や工場に給水する「給水管」や「水道メータ」などで構成されます。これらの水道施設は、地理情報システム(GIS)を用いて、その埋設位置を管理することが主流になっており、このシステムを「水道施設管理システム」と呼んでいます。これにより、例えば、水道工事を実施する際に、工事で断水してしまう家屋は、どれだけあるか検索をしたり、どの管にどれだけの水圧で、どれだけの量の水が、どちらに流れているか、といったシミュレーションをしたりできます。

水道施設は、適切に管理されてないと、管の劣化や破損により、漏水を起こしたり、断水事故が起きたりします。そこで水道施設管理システムを用いて、水道施設の保守点検記録の管理をしたり、古くなった水道施設の修理や改築した記録を管理したりすることも行われています。今後、老朽化した水道施設が増えてくる中で、水道施設管理システムの果たす役割は、大変重要になってきています。

(2015年11月18日 初稿)

English

Waterworks Management System

定義

主に道路下に埋設されている配水管や給水管などの水道施設を管理する情報システムです。