廃棄物管理計画

廃棄物あるいは「ごみ」は、私たちの日々の生活や様々な経済活動の中で毎日発生しています。これを放置すれば衛生状態が保てず日常の活動が滞ってしまうため、適切に管理しなければなりません。その管理の方法、つまり、発生の抑制、収集、リサイクル、処理、処分などに関する課題や採ろうとする方策をまとめたものが、廃棄物管理計画です。多くの場合、国や自治体、民間企業などが作成します。

廃棄物には、一般家庭、事務所、商店などが出す一般廃棄物、産業活動から発生する産業廃棄物、病院などから発生する医療廃棄物などの種類があり、人の健康を害するものやし尿のような液状物を含む場合もあります。このため、廃棄物管理計画の作成では、まず廃棄物の種類を特定し、その管理方法を立案します。住んでいる地域の自治体が、収集の曜日や時間を定めたり使用する袋を指定したりしているのは、「一般廃棄物」の管理計画の一環です。

廃棄物管理計画の立案には、焼却処理などの技術工学、環境や社会への影響を考慮できる広い視野、法律や行政の仕組みに係る理解、さらには、事業立案といったビジネスセンスなど広範な知識が求められます。計画の内容が対象とする地域や都市に適合し、ごみを出す一般市民、収集・処理・処分を行う自治体や民間企業など様々な関係者の理解が得られるよう、これらの知識をバランスよく統合することが大切です。

(2019年05月17日 更新)
(2015年01月06日 初稿)

English

Solid Waste Management

定義

廃棄物管理計画とは、街の衛生環境の向上やごみの処分量の削減といった目標を達成するために、ごみの発生抑制、収集、リサイクル、処理、処分などに関して今後取り組むべき課題とその対処方法を示したものです。