3R

経済発展は便利で豊かな生活をもたらす一方で、資源やエネルギーの消費が増大し、大量のごみが発生します。結果、日本を含む世界各国が環境への悪影響、埋立処分場の不足など様々な問題に直面し、天然資源の枯渇も危惧されています。これらの問題の解決には、これまでのライフスタイルや経済活動を見直し、3Rを通じてごみの減量化を図る必要があります。3Rを実践することは、ごみの発生を極力抑え、発生したごみは資源として有効に利用する社会、すなわち「循環型社会」の実現につながります。

「3R」の具体的な取り組み事例として以下が挙げられます。

  • 「リデュース」:ごみになるものをできるだけもらわない、食べ物を残さない、ものを大切に使う。
  • 「リユース」:使い捨てではなく何回も繰り返し使う、不要になったものをほかの人に使ってもらう。
  • 「リサイクル」:資源となるものを分別回収し再び資源として活用する、有機ごみを堆肥化する、焼却時に発生する熱エネルギーを利用して発電する。

各取り組みにかかるコスト、エネルギー消費量などの観点から、①「リデュース」②「リユース」③「リサイクル」の順に優先的に取り組むべきとされています。

循環型社会の実現のためには、個人が日々の生活のなかで上記のような取り組みを実践するだけでなく、行政機関による法制度の整備、事業者による環境に配慮した製品開発など、社会全体で3Rを推進していくことが重要です。

(2015年11月10日 初稿)

English

3R

定義

ごみの減量化のための取り組みを表すキーワード。「Reduce(リデュース)」(ごみの発生を抑制する)、「Reuse(リユース)」(使用済の商品を再利用する)、「Recycle(リサイクル)」(資源として活用する)の3つの用語の頭文字からなります。