道路防災点検

昭和43年8月18日に大雨により岐阜県白川町の国道41号で土石流が起き、バス2台が巻き込まれ国道沿いの飛騨川に転落し104名が亡くなる大きな事故がありました。この事故をきっかけとして、災害が起きる前に危険な場所を発見して対策を行っていけるように昭和43年9月に道路防災点検が始まりました。道路防災点検はおよそ5年ごとに行われていますが、災害から得られた新しい情報や技術、道路の変化などを踏まえ点検の方法も変わってきています。

点検で発見された危険な場所は災害を防ぐための対策工事が行われてきましたが、最近では激しい雨による道路から離れた場所からの土砂崩れ、土石流なども起きています。このため、近年は道路を中心とした広い範囲で災害の危険性がある箇所を選び出して、点検を行うようになっています。点検は専門の技術者が現地状況を確認し、対策が必要か、監視していくかなどの判断を行います。対策が必要と判断した箇所は災害を予防する工事などを行って、安全で安心な道路を維持していきます。危険な箇所では「防災カルテ」というものをつくって、対策が済むまで定期的に観察を続けていきます。

災害の原因はさまざまですので、大雨や地震などで起きる災害として「落石・崩壊」「岩盤崩壊」「地すべり」「土石流」「盛土」「よう壁」「橋梁基礎の洗掘」の7種類、大雪で起きる災害として「雪崩」「地吹雪」の2種類について点検を行っています。

(2015年11月18日 初稿)

English

Road Disaster Prevention Inspection

定義

道路防災点検は、豪雨・豪雪や地震等による災害を防止し安全で安心な道路とするために、道路ののり面や構造物の詳細な点検を行うことで、安全性を確認するものです。点検により災害の危険性がある箇所を早期に発見することで、その後の適切な道路防災対策に反映していきます。