太陽熱利用

太陽の熱により温水を得て利用する太陽熱利用は、資源エネルギー庁によるとエネルギー効率は40~60%にのぼり、7~18%しかない太陽光発電よりも大幅に高いことがわかります。また、太陽光発電ほど気象に左右されず、比較的安定的にエネルギーを取得することができることも特徴です。

標準的な住宅用システム1台6㎡あたりの年間エネルギー節約量は、原油換算で447リットルとされ、CO2削減効果は約1,114kg-CO2とされています。(一般社団法人ソーラーシステム振興協会ホームページ)。

課題としては、熱エネルギーを遠くまで運ぶことができないことが挙げられます。このため太陽熱利用においても、需要地の近傍で熱を得る必要があり、設置場所は、給湯、暖房、冷房といった熱需要のある建物及びその周辺に限られます。このため、設置された建物では冷たい水から温水を作るよりも燃料消費を低減できますが、面的な広がりが限定的です。また、普及に向けては、設備のイニシャルコストの低減と高効率化も重要です。

このような課題がありますが、太陽熱利用は地産地消エネルギーであり、普及拡大によってコスト低減や高効率化だけでなく、エネルギー自給率の向上や、非常時のエネルギー利用といった社会的課題への寄与も期待されることから、近年あらためて注目されています。

参考文献
資源エネルギー庁ホームページ あったかエコ太陽熱
一般財団法人新エネルギー財団ホームページ 太陽熱利用
一般社団法人ソーラーシステム振興協会ホームページ

(2019年03月29日 更新)
(2015年11月18日 初稿)

English

Solar thermal utilization

定義

太陽熱利用とは、太陽の熱エネルギーを屋根などに設置した太陽熱集熱器に集め、給湯や温水プール、冷暖房などに利用することをいいます。国内では、戸建住宅のほかホテル、病院及び福祉施設といった給湯需要の大きい建築物を中心に利用されています。太陽光発電との違いは、太陽エネルギーから電気ではなく熱を取り出すという点ですが、熱を貯蔵することで、太陽エネルギーを得られない夜間でも利用できることも特徴といえます。