海岸侵食対策の立案

海岸侵食対策とは、海岸(陸地)が削られ消失する現象を診断し、解決策を提案する技術です。海岸侵食には様々な特徴があり、その特徴ごとに計測や調査解析、予測評価等を行い、最適な解決策を提案します。また、地域住民や行政が解決策を十分理解・選択しやすいように分かりやすく情報提供し、事業化や合意形成のサポートをします。

具体的な海岸侵食対策の立案では、まず、①現状把握(情報収集、現地踏査等により侵食の状態や範囲を把握)→②調査・解析(海浜地形測量や粒度分析、過去の空中写真による汀線変化や沿岸開発履歴等の実態解析)→③要因分析(侵食要因特定とメカニズム解明)の手順により、実態を明らかにします。次に、④対策案検討(海岸構造物設置や養浜等)→⑤効果とリスクの評価(利害得失比較、対策実施前後の海浜地形変化予測シミュレーション、費用対効果分析等)により、解決策を提案します。実施段階では、⑥事業化計画策定→⑦合意形成サポート(住民の理解促進と事業への同意)へと進み、住民や行政に対し、その地域における最も効率的・効果的な解決方策を提案します。

我が国の海岸侵食対策は1960年代頃から行われていますが、経験的要素が大きい上、侵食対策そのものが沿岸域の土地利用や防災、自然環境や海岸利用などに多大な影響を与えるため、日々、産学連携で研究・開発を進めつつ、最新技術に基づいた計画立案を行う必要があります。

現地踏査風景

空中写真解析事例

(2015年01月09日 初稿)

English

Planning of coastal erosion measures

定義

この技術は、海岸で発生する侵食の要因を解明し、海岸の防護・環境・利用面を考慮した解決策を提案する技術です。