波浪情報・流況情報のモニタリングシステム

波浪情報・流況情報のモニタリングシステムとは、海や河川、湖沼、ダム等、水域の波浪(波高・波向・周期)、流況(流向・流速)を計測する技術です。これらの情報は、例えば、台風時に波が大きくなるような海域とわかった場合には、その波に耐えられる海岸保全施設の構造を検討することができますし、魚道の流れを把握すると、遡上出来る魚と出来ない魚を推定し、どのように改善すればより多くの魚が遡上出来るか等を検討することも可能になります。これは一例であり、様々な水域において、将来の環境対策や防災対策を検討する時の重要な基礎資料となります。

波浪モニタリングの方法には、水底へ波高計と呼ばれる機械を設置する方法、センサーを搭載した水上ブイにより観測する方法、海岸に設置した海洋短波レーダーにより面的に波浪を観測する方法などがあります。流況モニタリングの方法には、電磁流速計やドップラー流速計と呼ばれる機械により観測する方法、海洋短波レーダーにより、陸上から面的に表面流速を観測する方法などがあります。

近年、地球温暖化に伴う台風の巨大化や集中豪雨の増加が懸念されており、それらに伴う海域や河川での防災機能の高度化が求められています。また、波や流れ・海上の風など水域の自然再生エネルギー利用、赤潮や水質汚濁対策、水産資源やサンゴ礁の保全等への要求は高まっており、その検討精度の高度化も求められています。そのため、その基礎情報となる波浪・流況についても、面的・連続的データ取得へと、データの質を高度化するモニタリングシステムの開発が続けられています。

超音波式波高計による波浪観測状況

電磁流速計による流況観測状況

(2015年01月07日 初稿)

English

Monitoring system of wave and current

定義

海や河川、湖沼などの水域の基礎的な物理情報となる波浪(波高・波向・周期)、流況(流向・流速)を計測する技術です。この情報により環境・防災等対策が検討されます。