内水ハザードマップ

内水氾濫は、排水施設の能力不足や排水先河川の高水位の影響、想定をはるかに超える集中豪雨等に起因する排水不良により市街地が浸水する現象であり、強い降雨に対して数分から数十分という早いレスポンスで発生します。そのため、住民は自宅、駐車場、通勤経路や就業場所における浸水の可能性を、内水ハザードマップであらかじめ認識し、常日頃から備えを行っておく必要があります。

内水ハザードマップは、「内水による浸水危険箇所や避難方法等を、住民に分かりやすく事前に提供する」、「自分の命や財産は自分で守る[自助]や,協力してお互いの命や財産を守る[共助]を促進する」、「平常時からの防災意識の向上と自発的な避難の心構えを養う」、「住民・行政間の内水による浸水に関する情報共有を促す」という機能を有しています。(参照:内水ハザードマップ作成の手引き(案):国土交通省都市・地域整備局下水道部 平成21年3月)

内水による浸水が想定される範囲と浸水深を地図上に図示した「浸水想定区域図」に、内水氾濫発生時における危険箇所及び避難所・避難場所等の位置を図示した「地図面」と、気象情報・避難指示情報の入手先、緊急連絡先及び内水氾濫発生時における留意事項等を示した「啓発情報面」で構成されるのが一般的です。

(2014年12月22日 初稿)

English

Hazard Map for Urban Inundation due to Poor Drainage

定義

内水氾濫に備えた平時の備え、発生時の心構えを明確に示す等、被害の最小化を目的として情報提供するものであり、浸水想定区域図をベースとした内水氾濫発生時における危険箇所及び避難所・避難場所等の位置を図示した「地図面」と、気象情報・避難指示情報の入手先、緊急連絡先及び内水氾濫発生時における留意事項等を示した「啓発情報面」で構成されます。