海岸で投棄されたり、陸上で放置された後に雨や風、川の流れなどの働きにより海に出てしまったり、海で使用されている漁網やブイなどが破損して流出されたりと、様々なプラスチックごみがいろいろな経緯により海洋プラスチックとなります。
以前より我が国でも、様々なプラスチック製品が海岸に打ち上げられ景観が損なわれる問題が顕在化しており、定期的な調査や清掃活動が各地で行われてきました。そのような目視できる問題に加え、海岸や動物の体内からは微小なマイクロプラスチックが確認されています。さらに、北極や南極においてもマイクロプラスチックが観測されており、地球規模の海洋汚染となっています。
海洋プラスチックにより生じる問題としては、景観の劣化、スクリューに絡むなどの航行への影響、海洋生物の誤嚥などが挙げられます。マイクロプラスチックの場合は、魚が取り込んだのち、食物連鎖に伴う生態系への影響により、私たち人間も体内に取り込んでしまう可能性があります。
プラスチックごみが海洋環境に与えているこのようなプラスチック汚染に対処するため、国際社会は今、プラスチック汚染を終わらせるための法的拘束力のある条約の締結に向けて動き出しています。また、我が国政府は「海洋プラスチックごみ対策アクションプラン」を策定しており、プラスチックごみの適正回収・適正処理、ポイ捨ての防止、陸域でのごみ回収、流出ごみの回収、代替素材などのイノベーション、国際貢献・実態把握といった各分野における具体的な取り組みが進められています。
(2026年3月17日 初稿)