子午線・平行圏・卯酉線(ぼうゆうせん)

子午線、平行圏、卯酉線を順に述べると、まず、子午線は極軸(北極と南極を結ぶ直線)を通る平面(子午面)が地表面と交わる線で、楕円となり、同じ経度をたどる経線と一致します。つぎに、平行圏は極軸に直行する平面が地表面と交わる線で、円となり、同じ緯度をたどる緯線と一致します。卯酉線は子午面に直行する平面が地表面と交わる線で、楕円となります(ただし、後述するように緯度0度の地点では平行圏と一致し、円となります)。

子午線、卯酉線の呼び名の由来は、十二支で方角を表したことに由来します。北は子(ね)で南は午(うま)、東は卯(う)で西は酉(とり)です。図を見ると、子午線が南北に伸びていることが分かります。また、卯酉線は点Pから見ると東西に伸びています。
なお、イギリスの旧グリニッジ天文台は経度の起点であるため、ここを通る子午線は本初子午線と呼ばれます。

緯度0度の平行圏は赤道と一致します。
緯度0度の地点を通る卯酉線もまた赤道と一致します。

(2020年11月13日 更新)
(2015年11月18日 初稿)

English

Meridian,parallel of latitude,prime vertical

定義

子午線、平行圏、卯酉線(ぼうゆうせん)は、いずれも地球を横切る平面が地表と交わる線です。子午線は極軸を通る平面、平行圏は極軸と直行する平面、卯酉線は子午線をつくる平面に対して直行する平面が形づくる曲線です。