太陽光発電のO&Mは、太陽光発電所の長期間安定した発電を行い安全な発電所を稼動することを目的としています。運転管理(Operation)と保守点検管理(Maintenance)の主な項目として以下があります。
<運転管理(Operation)>
運転管理を行うことで、発電所の異常の早期発見と迅速な対応により、長期間安定した発電を図ります。
・遠隔監視:日々の発電量のモニタリング及び発電量記録を行うことで、正常な状態と異常な状態の判断材料として用いることができます。
・異常時の対応体制構築:遠隔監視により、発電所の異常が確認された場合、迅速な対応が必要となるため、発電所に駆けつけることができる業者との契約や居住するなど対応体制構築が必要です。
<保守点検管理(Maintenance)>
保守点検管理を行うことで、発電設備のパフォーマンスを最大限に向上させることができます。
・定期点検:設備の故障などの防止のため定期的に機器の損傷や不具合が無いかを点検します。これにより故障による発電所緊急停止などが未然に防ぐことができます。
・敷地管理:太陽光発電所の敷地管理は雑草対策が多いです。雑草の影による発電量低下回避や管理道確保のため除草や防草が必要です。農薬散布は近隣住民や環境への配慮が必要です。
・パネル洗浄:黄砂や粉塵によりパネルが汚れていると発電量が低下するためパネルを洗浄することで発電量回復の効果があります。
参考文献
改正FIT法による制度改正について [経済産業省 資源エネルギー庁 平成29年3月]
(2017年10月6日 初稿)