公園には、街灯、水道、トイレ、ベンチ、遊具(すべり台やブランコ等)など多くの施設があります。これらの施設の管理を公園台帳で行っています。公園台帳は、都市公園法において、公園管理者が作成し、保管しなければならないと定められています。公園台帳は、調書および図面で構成され、その記載事項は、都市公園法施行規則において定められています。作成された公園台帳は、公園の維持管理に活用されています。
公園台帳の調書には、名称、所在地、設置年月日、沿革の概要、土地所有者、建ぺい率等の基本情報のほか、施設ごとに種類、名称、材質や構造、寸法等の詳細情報を記載した公園施設調書、公園占用物件調書、公園地下埋設物調書や、植栽の樹種名、樹高、樹周り、株数等を記載した公園植栽台帳などがあります。また、図面には、現況平面図、施設平面図、占用平面図、地下埋設平面図、植栽平面図、求積図、境界確定図などがあります。これらの公園台帳は、都市公園の計画的な維持管理の取組みを支援するための長寿命化計画策定の基礎資料としても利用されています。
近年、紙ベースでの台帳では、経年劣化や使用による磨耗や損傷による損失の恐れがあるため、電子データ化を行い、公園台帳システムを導入する自治体も増えています。公園台帳システムは、調書情報の登録・更新、図面や現地写真の管理、公園施設の修繕履歴管理などを一元管理し、公園の維持管理業務の効率化を図るツールとして利用されています。
(2019年05月10日 更新)
(2015年01月26日 初稿)