画地計算法

画地計算法は、市街地宅地評価法(路線価方式)において、画地の評点数を求める際に適用する計算方法です。
画地は、宅地を評価するため、利用状況等からみて一筆又は隣接する二筆以上の宅地を区分又は合わせて形成します。この画地の評点数に評点一点当たりの価額を乗じて評価します。
画地の評点数は、路線価を基礎とし、以下の画地計算法を適用して求めます。各補正率は、固定資産評価基準別表第3により求められます。
(1)奥行価格補正割合法
道路からの奥行が長くなる、又は、極端に短くなるほど逓減補正します。
(2)側方路線影響加算法
路線が側方にも接する画地の価額に加算します。
(3)二方路線影響加算法
路線が裏面でも接する画地の価額に加算します。三方、四方で接する場合は、それぞれ加算します。
(4)不整形地、無道路、間口が狭小な宅地等評点算出法
ア 不整形地の価額は、整形地と比べて低くなるため補正します。
イ 無道路地の価額は、無道路地を利用する場合に最も合理的と認められる路線価に、補正率を乗じて求めた1㎡当たりの評点数に、画地の地積を乗じて求めます。地積とは、原則として、登記簿に登記されている土地の面積のことをいいます。
ウ 間口が狭小な画地又は奥行が長大な画地(ア、イは除く。)の価額は、標準的な画地と比べて低くなるため補正します。
エ がけ地等の部分は宅地として利用できないため、画地の地積に対するがけ地等の占有率を基に補正します。

(2019年05月08日 更新)
(2017年09月15日 初稿)

English

Lot Calculation Method

定義

画地計算法とは、固定資産評価基準で定められている二とおりの宅地の評価方法のうち、主として市街地的形態を形成する地域の宅地を評価する「市街化宅地評価法(路線価方式)」で、路線価を基礎として、各筆の宅地の評点数を求める際に適用する計算法のことです。